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學校教練

→師範學校、高等學校、専門學校、高等實業學校
→實業學校、中學校
→小學校
學校教練の監督機關【軍司令部】

小學校や實業補習學校には教練はありません。その代わりに「少年團」と云う任意加入の全國團體があり、兵式體操と同様の軍事訓練と修養を行います。もともとは學校にも行かず街角をブラブラしている不良少年の矯正を目的として、篤志家が制服や宿營訓練などの費用を寄附し任意に組織するものでしたが、1929-30年戰爭中に軍はこれを半官半民に改編し、高等科の生徒に中等學校の相當學年と同等の軍事教練を施し、民間防衛の戰力を向上させやうと企畫しました。戰後になって漸く全國の小學校に網羅的に支部が設置され、入團は任意ですが、殆どの小學生徒がこれに加入するようになりました。上流階級の子弟のみが享受していた剣術・乗馬を始めとする武術一般の初歩を教授する他、自働車運轉、滑空機操縦、徒歩旅行宿營など從来の無産階層には無縁であった機會を無料で提供する為、人氣を泊し瞬く間に全國に普及しました。

中等以上の學校には、兵式體操が必修科目にあり、在郷軍人の尉官・准士官が教師として招聘されています。たいてい豫後備役中尉・准尉・特務曹長で、下士出身将校准士官が退營後に落ち着く再就職先として、人材の補充には事欠きません。
科目の内容は、歩兵の各箇教練から小隊教練まで、ちょうど兵營で初年兵が受ける一期目の教育内容に準しており、上級生になると防具を着けた銃劍術、發火演習と云う歩兵銃の實彈射撃訓練もします。
中等学校段階の體操を修了すると、小隊教練までの歩兵訓練がまがりなりに身についたことになり、一年志願兵の資格ができます。(志願するかしないかは本人の意志による)

更に高等以上の學校では豫備士官養成のための本格的な軍事學講座(學科と教練)が選択科目にあり、管區軍司令部から豫備士官訓練團として現役将校准士官と下士が派遣されてきます。
この軍事學を修了しておけば、一年志願兵を終わって豫備役少尉補に任官する際わざわざ部隊に出かけて教育のための演習に参加しなければならないのが免除されます。受講者には一等卒の給料(營外居住手當は含まないけれど、煙草代くらいになる)が支給され、成績優秀者には上等兵の給料が出ますので、貧乏生徒學生には人氣があります。
講座には教官の一連の講義を聴く座學と、実際に銃を擔って驅け廻る教練があります。教練は學校の長期休暇中(夏休など)に合宿形式で集中して行い、参加者には被服・兵器が貸與され、兵食が無料支給されます。最寄の歩兵部隊から訓練要員が分遣されてきて、宿營・行軍・戰闘と、ひととおりの教育を施します。これを學年ごとに繰返していき、最終試驗合格者は下士適任證書をもらいます。これがあると、一年志願兵にならない者は、召集された時に伍長になれます。

大學には訓練團はありません。教授組合と學生組合がこれを不要として認めないからです。大學生は既に高等學校や専門學校で豫備士官の資格を取っているので、必要が無いと云ふ理屈ですが、實は軍が學問の府へ過度の干渉を行うのを防ぐ為もあります。其の代り軍事研究會なる倶樂部があり、軍隊の好きな學生や教職員の中の在郷軍人が自主的な軍事學講座を開いたり教練をしています。   →top


【初等教育機關】

少年團支部(小學校ごとに設置)
  支部長(訓導兼任)
  教官(在郷豫後備役将校)
  助教(在郷豫後備役下士)
  助手(護郷軍分遣兵)
  中隊(少年小隊、少女小隊)

【中等教育機關】

實業學校兵式體操科
  教諭(豫後備役特務曹長)
  助教(護郷軍分遣下士)
  助手(生徒當番)
中學校兵式體操科
  教諭(豫後備役准尉)
  助教(護郷軍分遣下士)
  助手(生徒當番)
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【高等教育機關】

43師範學校、45高等學校、69高等實業學校・専門學校、15私立高等實業學校・専門學校

豫備士官訓練團(すべて歩兵科)
  團長兼教官(中佐)
    副官兼教官(中尉)
      書記(曹長2)、助手(上等兵2)、馬卒2、從卒2
  軍事學講座
    主任兼教官(少佐)
    教官(軍司令部より分遣): 軍制、戰術、戰史、兵器、馬事、交通、築城、防空、經理、衛生、教育・内務
    助教(軍曹4)、助手(上等兵4)、馬卒、從卒4
  教練部
    主任兼教官(大尉)
      部附(特務曹長、曹長、軍曹2、伍長、上等兵5、從卒2)
      教練要員(最寄歩兵部隊より分遣)


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