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行政委員會
komision administrad, administrative commission

→國防委員會
→秘密警察委員會
→領地襲爵委員會
→慈善委員會
→高等試驗委員會
→中央衛生委員會
→經濟委員會
→外地委員會


行政委員會とは

 今までの官庁では処理しきれない特別な事柄ができると、國家元首は専門家を集めて直属の行政委員會をつくり、その処理をさせます。「委員會」と云いながら「省」と同じ強い権限を持ち、自分の事務局を組織して活動します。
 どの委員會も國軍に多少なりとも関係するので、全ての委員會を紹介します。 → top


【國防委員會】(戰時:戰爭指導最高會議)(國軍總司令官の代理として國家首脳部が鳩首し出兵・開戰・停戰等の戰争指導を行う。また軍以外の戰争機構を整備して總力戰に備える。)
委員長(内閣總理大臣)
常任委員(總理大臣、外務大臣、財務大臣、内務大臣、陸軍大臣、海軍本部長、國務院總裁)

幹事官房
   幹事(勅任待遇事務官)
      書記課長
         秘書官
         書記官(文書、會計、管理)
         戰力調査班(想定實驗、地政、經濟、陸軍、海軍、空軍)
         軍需動員班(?發、工業動員、食糧、配給、統制)
         民間防衛班(護郷、對空襲、對空監視、沿岸監視、疎開)


軍需

軍需動員・經濟統制・軍需物資備蓄の計畫と法整備を行います。
精密な計畫書を用意していて、これを毎年更新し、戰争になった時には、ただちに戰時經濟に移行できるようになっています。
國中の指定工場は兵器・被服・糧秣をはじめとする軍需品生産に、その製造工程を切替え(工場動員)、農場・鑛山などから優先的に原料の供給を受けます。生産力を落とさないために指定工場の熟練工は軍に召集されない特例を設けるのも、この委員會が決定します。非熟練工は兵隊に召集されますが、その代わりに女子、年少者を大量に雇用して生産力を維持します。戰争が長期化すると、學校ごとに勤労奉仕隊を組織して、應召によって缺けた青年男子勞働力を補ったり(勤勞動員)、無職者や浮浪者を強制徴用して「義勇勞働大隊」に組織する事もあります。
 あらゆる物資の流通は委員會の統制下に置かれ(需給統制)、食糧・燃料・衣類は配給制度となります。國民一人づつに配給切符が配られ(配給制度)、商品の買溜を防止します。また商品の値段は強制的に委員會が決定し(法定価格)、それ以外の値段で賣ると警察に捕って罰金を拂わされます(価格統制)。 戰う國軍には常に十分な補給を行わなければなりません。戰争の推移に従って、どの物資を、どれだけ、どこに、いつまでに補給すべきか(調達)、集めた物資をどこにしまっておくか(備蓄)、國軍のどの部門に供給するか(配分計畫)、を委員會は決定します。例えば新兵器が實用化されると、物資の配分を見直して、軍需動員計畫に修正を加えなければなりません。 この委員會は、まさに戰争の行方を左右する重要な決定を平戰時を問わず、常に行っています。このような委員會が誕生したのは今年(1930)に入ってからですが、それは聯合共和國が一年半餘に及ぶ長期戰(1928-30)を經驗し、銃後における軍需物資の供給体制が如何に前線の戰闘に影響を與えるかを身に沁みて理解したからに他なりません。


民間防衛

戰争状態になった時、住民が自分の手で戦災から郷土を守る為どのような仕組を準備しておけばよいかを決定し法整備をします。
原則を決めた「民間防衛計畫」と各地方ごとの「護郷計畫」が作られ、毎年改定されます。そこには新しいアイデアが、次々と盛込まれます。

陸上の民間防衛
その實施は、主に内務省と陸軍省があたります。臨戰態勢になると内務省が、州縣郡の地方官庁・市町村の役所・役場を通じて住民の自治組織警防團を結成させます。その訓練には防災と軍事の二系統があり、前者は警察消防が、後者は陸軍聯隊區司令部(ほぼ縣ごとに設置)の監督のもとに護郷軍、在郷軍人會が行います。

裁判所警備の護郷軍 癈兵院守衛の護郷軍 大貴族護衛の護郷軍
寫眞↑ 左: 裁判所警備の護郷軍  中: 徒歩教練中の廃兵院守備護郷軍  右: 大貴族護衛の護郷軍(後は、公爵の城館)

さて、ここで護郷軍とは、どのようなものか説明します。

【構成と機能】
志願者からなる「護郷軍」(territory regiments)は勅許私兵で、いわば武装警備會社のようなものです。聯隊ごとに武装をする勅許を國軍總司令官(國家元首)から得ており、出資者に奉仕すると共に、正規陸軍の各軍司令官の隷下にあります。軍直轄部隊として正規軍部隊の補助兵力となり、敵軍の侵入に遭遇した時は應戰の義務があります。傳統ある護郷軍は領主が單獨あるいは共同で軍資金を出資して維持し、出資者の身邊護衛や儀杖、居城と供有林野湖沼、銀行や交通施設など民間の警備を行いますが、信用があるので政府依託の仕事(官衙・官営工事・驛逓の守衛、囚人押送補助、現金輸送警備、執達吏の補助など)も請負います。また地域住民が自ら護郷軍となる自警團のような隊もあり、警察力の手薄な邊境などの治安維持にあたります。隊によっては近世以来數百年の傳統を持ち、獨特の制服と慣習を保っています。富裕な大公の騎兵隊は中隊ごとに乗馬の毛色を揃え、分列行進の華麗さを競い合います。
入隊中の隊員は義勇兵役軍人の身分を保ち、常備軍と同様に勅令・省令に服し、陸海軍刑法・懲罰令の適用を受けるので軍紀頗る嚴正です。
幹部は殆ど豫後備役軍人で占められ、民間防衛には、この護郷軍が核となって活躍します。殊に将校は一年志願兵から正規軍の少尉補に任官した人や、正規軍将校をしていて豫備役編入となり暇を持て余している人が殆どです。従って隊の将校はたいてい常備軍の階級(army rank)と護郷軍の階級(regimental rank)の双方を持っています。護郷軍の少佐(義勇兵役)が正規軍の豫後備役ないし退役少尉補であることも珍しくありません。
護郷軍には中世以来の傭兵隊にその起源を持つ古い聯隊(traditional regiments)と、民兵隊として結成された新しい聯隊(militia)の2系統があります。古い聯隊は領主・地主子弟の社交倶樂部の様相を呈しており、入隊するには家柄・資産・教育・縁故、時には容貌や體格などに難しい條件があって、たいへん格式があります。

【賣官制度】
そのような聯隊の将校になるには順番待ちリストがあり、第1順位になると相應のお金を用意して、前任者からその職の株を買わなければなりません。位階の價格は兵科や聯隊の格によって違っており、國家元首の近衛歩兵隊将校の株は、地方の大公の親衛隊歩兵将校の3倍もします。また騎兵は歩兵の略倍額となります。これは勅令による公定價格(regulation price)です。傳統ある部隊にいる人物は、それだけで箔がつくので、持参金附の結婚相手もあまた揃い、同僚との交際の中で有力な縁故を掴むこともできます。そのため相場による割増價格(over-regulation price)を上乗せしないと、望みの聯隊の位階は手に入りません。

【斡旋業者と相場】
こうしたことの斡旋は、勅許による賣官代理人(army agent)が取仕切ってくれます。代理人はもと聯隊の古い退役軍人なので、關係各所に顔が利き、すぐに適當する聯隊の少尉の缺員を紹介してくれます。割増込の價格は、歩兵で金貨450枚、騎兵で840枚、近衛歩兵で1,200枚、同騎兵で1,260枚です。
進級する毎に買取價格を支拂わなければなりませんが、自分の位階も下級者に賣却できるので、差額を埋合わせると、そう大きな出費とはなりません。しかしお金を準備できないと進級を次席者に譲ることになり、貧乏をしていると金持ちの下級者に追抜かれていきます。
株を賣った金は隠退生活を送る足しにします。聯隊の副指揮官である中佐(將官の賣官は禁止されており、聯隊長の大佐は准将として将官職に就く場合があるので、これも賣官が禁止されている)ともなると、かなりの金額になり、歩兵で金貨5,800枚、騎兵で7,700枚、近衛歩兵で9,700枚、近衛騎兵で9,000枚くらいが相場です。金貨1枚(7.9g)を通貨に換算すると、どれくらいの額かが分かります。

【退職金・軍資金の確保手段としての賣官制度】
これは賣官制度(purchase commission)と云い、中世から續いてきた傳統です。もともと隊長の率いる傭兵中隊を雇用側(王様や諸侯、教會など)がまるごと買取り戰争請負の委任状を發行し、戰争が終って必要が無くなると(冬には必ず休戰となった)、その委任状を買戻していましたが、その代金を隊長や手下の将校は退職金として當座の生活に充て、次の募兵に備えて軍資金に使うべく貯金したりしました。この習慣は長く近世になっても續き、1810年の第1共和制以降も、軍の人事制度に引繼がれました。

【國民皆兵制軍隊と傭兵部隊】
歴代の國家元首は強力な常備軍を造り上げようとして、傭兵制度の残滓たる賣官制度を廢止するべく努めました。しかし税金を高價な軍隊に注込むのを止めさせようとする議會によって常備軍は小規模な親衛隊に留まってゐた為に賣官制度は無くなりませんでした。議會は地方領主や富豪商人、自由都市勢力の拠點で、絶對君主の専横な振舞を監視し此れを取締る役割を果たしてゐたのです。近代に至り、強力な國民皆兵制度を敷く外國軍が侵入してくると云ふ脅威が漸く徴兵制と常備軍の充實を実現させました。賣官制度にも制限が加えられてきて、1720年に賣官の公定價格が施行され、1762年には聯隊長(大佐)の職を賣買することが許可されなくなり、1871年にやっと常備軍において賣官制度が廢止されました。しかし當時の常備軍は近代装備の模範部隊として陸軍のごく一部分を占めるだけの存在で(1860年に至ってもたった1箇旅團)、依然として護郷軍の名のもとに既存の軍隊の大部分が存在しており、賣官制度は當然の如く護郷軍の軍人の間に存續していました。このように賣官制度は護郷軍が中世からの傭兵隊と同じ性質のものであることの證拠となっています。むしろ職業志願兵からなる護郷軍の方が、國民皆兵思想のもとに徴兵を強制的に集めた常備軍よりも、正統の軍隊であると領主階級は思ってゐた節があります。
1874年以降、國民皆兵制度の施行と共に常備軍は急速な擴大と充實をみました。今次歐州大戰の教訓をもとに總力戰体制と聯動する外征型の大規模陸軍が編成されると、舊態依然として傳統に固執する護郷軍は時代から取残され、補助兵力となり、豫後備役将校の社交倶樂部と余剰人口の失業救濟事業の觀を呈して、第2線級部隊となってしまいました。聯隊の數も正規軍に編入されたり廢止となったり合併されたりして減ってしまいました。然し賣官制度は護郷軍に於いて以前として残存してゐます。

【賣官制度の無い護郷軍部隊】
此の傳統ある古い護郷軍部隊に於いても歩兵騎兵以外の兵科各部の将校には賣官制度はありません。砲兵はもともと軍人と云ふより大砲同業組合であって親方徒弟と同じ獨自の進級制度を持って居り技量によって抜擢進級します。其の他の特科も同じく獨自の資格審査と進級制度を持ってゐます。
また護郷軍であっても民兵部隊には賣官制度がなく、所属團隊の進級名簿による年功序列(尉官まで)と抜擢進級(佐官以上)の併用となってゐます。

【護郷軍の機能】
正規軍部隊が外國正規軍と交戰するのを目的とした完全装備の強力な戰闘集團であるのに比べて、護郷軍部隊は國内の治安維持を目的とした武装警察軍です。普通の警察や憲兵隊では手に負えない凶悪な強盗團や密輸團、叛亂を起こした過激分子、外國の奇襲部隊等と戰闘を交え、實力で此れ等を鎮壓します。装備や員數も正規軍に遥かに劣るのですが、戰争が起きて正規軍部隊が外國に出征してしまふと、時には必要に迫られた軍司令官が優秀な護郷軍部隊を正規軍に編入することがあります。補給基地や占領地、兵站線路の警備、輸送監視に使用されます。

【有名部隊の将校生活】
護郷軍の有名部隊の将校生活は非常に物入りで、俸給だけでは到底足りません。(尤も護郷軍将校の給與は隊によって異なり、正規軍将校より良い處や、半額程度しか無い處があります。)例えば将校集會所の会費は高級ホテル並の價格で、その金銀の食器と専用料理長・給仕を揃えた食堂で自分の誕生日には部隊の将校全員を招待し宴會を催さねばならず、一流のスポーツ倶樂部にも所属して高い會費を支拂い、複數の乗馬(常用に最低2頭、競技用に2頭以上など)や從卒・馬卒は總て私費、制服は季節ごとに新調、と云ふ暮らしをしなければ儀禮がたちません。それは俸給の何倍も班かり、家の仕送が無いとこのような消費生活には耐えられないので、護郷軍の将校は殿様や地主どもの道樂息子が就く腰掛仕事と世間は見ています。事實たいていの将校は少佐くらいで除隊してしまい、下僚に位階を賣ったお金で悠々と暮らします。

【下士卒の補充】
下士卒の素質は隊によりバラつきがあって、有力大公の親衛隊のように給與が良く志願者が殺到する隊もあれば、地方では浮浪者や逃亡奉公人を掻き集めても定員に満たない素寒貧の隊もあります。
(参照 →護郷軍邊境守備隊
そう云うところは行く當ても無い出獄者や理由(わけ)あっての逃亡者には、存外に居心地のよい場所であったりもします。護郷軍には正規軍に無い「募兵班」が中隊ごとにいて、酒場や驛に出張し、譯ありげな男を捉まえては勧誘し、定員の充足に日夜努力しています。また犯罪・触法・虞犯少年が監獄や感化院に入る代りに護郷軍を志願できる司法制度があります。このようにして志願者を掻集めるので邊境守備隊などは兵の懲罰率が高くなっています。人氣のない隊では實際には定員の半數にも満たないのが實情です。
入隊すれば定められた5年の服役期間を務め上げなければ除隊できません。傷病で廢兵となり名誉除隊となる以外には、年季途中で民間人に戻ることはできません。陸軍刑法に触れると陸軍監獄に入れられ、出獄後再び残る年季を勤め上げねばなりません。正規軍部隊を現役満期除隊した若者が一旦世間に出て働いてみたものの娑婆に馴染めず、さりとて再び常備軍部隊に戻る手立が無いので、護郷軍で腕に覺えの気樂な兵隊暮しを再び始めると云う例もあります。

募兵事務所

【邊境守備隊】
外國人が護郷軍で5年間の服役を濟ませれば國籍を取得できるので、國語の習得を兼ねて志願する在留外人もいます。しかしそういう人を受入れるのは大抵が邊境にある部隊で、實際に山賊の討伐に携わり、先住民や少數民族の叛亂を鎮壓して常に臨戰態勢にあります。本来は素寒貧の部隊で、給養が悪いため傷病の危險が多いのですが、實戰に携わっているので陸軍省より員數を確保する為に軍資金が交付され員數も給養も常備軍並みとなっています。しかし品目定量だけは揃っているものの、實際に補給されるものは、備蓄期限切寸前の糧食や、油脂漬けになって兵器庫に貯蔵されていた使い古しの火器と云った類の2線級入り寸前の代物です。
地の涯の流刑地では護郷軍が假釈放中の行くあてのない流刑囚を兵卒として受入れる例があります。

【義勇兵役としての護郷軍軍人】
護郷軍の兵隊は、國軍の義勇兵役に編入されています。それは正規軍のように嚴格な入隊制限が無く、年令、體格、性別、國籍、人種を問わず、女性の入隊もできることを意味します。勿論、聯隊により獨自の入隊条件があるのですが、素寒貧で隊員不足に悩む部隊では、殆ど制限が無いも同然です。そこで、やっとこ歩兵銃を扱えるくらいの背丈になった子供が入隊したり、どう見ても60歳近くに見える年齢不詳の(天涯孤獨の生れなので本人ですら自分の正確な生年月日が分からない)白髪の老兵卒がいたり、女性ばかりの狙撃中隊があったりします。徴兵檢査では不合格になる體格の者(肥満、短躯、近視眼など)、負傷を重ねて隻眼・片腕となった古強者、標準語が喋れず讀み書きもできない外國人、など雑多な人々がいます。さらに大抵の部隊にはペットとして動物や子供が飼われていて、名誉等級を貰って悠々と暮らしてゐます。

貧乏な邊境の護郷軍聯隊の衛兵交代風景(軍衣も揃わず、年齢もまちまち、外國人が大勢混っているので全員が國語を解すると思わない方がよい。子供がいるが、左側のはれっきとした衛兵司令殿。そう云えば顔付がえらそう。入隊時に年齢を水増し申告した様子。)

【賣官制度の無い下士卒准士官及特科各部】
下士卒、准士官、各部士官の給與は正規軍並で、賣官制度はありません。年金や賜金も同様に附きます。隊の實務は古参下士や准士官が取仕切っており、分列行進や戰闘の號令も最古参の准士官(例えばregimental sergeant major)が掛けます。
歩騎兵以外の特科部隊には、賣官制度がなく、将校は先任順により進級します。そのため著しい進級停滞が見られます。工兵や輜重兵には、工事・輸送の警備はもとより工事・荷役そのものの請負をする部隊もあります。
民兵隊系統の聯隊は上述の古い聯隊とは違って、将校の賣官制度はありません。

【護郷軍の實力】
護郷軍の戰力は装備が舊式なので、正規軍の憲兵隊並と考えれば丁度良いくらいです。檢閲總監部により最低限度の装備基準が決まっていますが、それでさえ鹵獲品や代用品を使っている有様です。これは出資者が正規軍並の高価な最新兵器にまで手が廻らないからです。國防豫算を握っている議會の庶民院が、殿様どもの懐舊的な軍隊道樂の為に維持されている護郷軍に貴重な血税を費うのは、治安維持のため實戰部隊として正規軍と肩を並べている場合か、實際に敵軍が國境を越えて侵入してきた時か、或いは遠征軍編入部隊として送り出す時に限られてゐます。
参照: →護郷軍邊境守備隊

【警防團】
空襲に備えた對空監視・避難誘導・消防の住民組織です。町内の住民が團長をはじめとする役員を選挙で決め、隣近所総出で消火や防空壕堀り、救護、防毒面装着などの訓練に出ます。 戰争が始まりそうになると市町村の兵事班から通達がきて、すぐに組織されます。一家から一名は出なければならないので、病人・子供・老人ばかりの家では、わざわざ日當を拂って人に頼むことになります。消防署・消防團が指導にあたります。時には護郷軍や在郷軍人會が簡單な軍事訓練をします。壮年男子が戰争に出拂っているので、團員は戰境が進むにつれて段々と兵役免除者・退役者・婦人ばかりとなっていきます。寫眞↓ 消防團の訓練(左より:点呼、梯子訓練、最新式ポンプ、防毒面を装着しての放水、火中での放水)

【義勇隊】
敵軍が郷土に攻込んできた時に、「警防團」「護郷軍」「警察(邊境にあっては憲兵)」が一體となって抵抗するための軍事組織で、正規軍の指揮下に入り其の補助兵力として使用されます。一家から一人は出なくてはなりません。實際には陣地構築や、障害物の設置、道案内、運搬などに協力する程度で、戰闘に直接参加するまではいきません。義勇隊の一部は避難民の引率・護衛に任じます。郷土が敵軍の占領下に入ると同時に義勇隊は武装解除して解散しますが、好戰的な地域では志願者によって義勇遊撃隊が組織され、敵の兵站路破壊を狙った執拗な非正規戰が展開されることがあります。
戰火を避けて子供や病人を安全な地方に移動(住民疎開)させたり、空襲での延焼を豫防するため道路の幅を擴げて沿道の家屋を取壊し住民を立退かせる(強制疎開)ことも俄に始められます。また豫定戰場の住民は足手纏になるため戰闘開始前に立退かせる必要があります。一家から義勇隊に一人を出した後は、避難民として戰場から退去しますが、何處を通って何處に行くのがよいか、何處で食事や宿泊の面倒を見るか、交通機関はどう調達するかなど、避難する側も受入れる側も、豫め見當をつけておく必要があります。避難誘導・護衛の義勇隊分遣隊も軍隊の一種なので、其の給養も正規軍から受けられるようにしておかなくてはなりません。

【在郷軍人會】
除隊兵士(入營經驗の無い者は入會資格がない)の同窓會兼互助團體ですが、義勇隊の編成に當っては其の幹部として全員が参加します。會員には負傷による免役者もいるので、時には片目片腕の豫備役歩兵少佐が義勇隊長だったりします。また八十歳の退役少尉補が義勇隊の小隊長をつとめる事も十分あり得ます。

【對空民間防衛】
戰争になると、空襲すべく侵入してきた敵機を逸早く發見する為に、全國くまなく消防櫓を借りた「對空監視哨」が設置されます。特別に木造の櫓が新設されることもあります。市町村ごとに、ほぼ10〜5キロの間隔で「對空監視員」が交代で詰めて、双眼鏡で空を見張ります。この要員は「警防團」から選抜された適任者と「護郷軍」下士官からなります。護郷軍は哨長として勤務全般の面倒を見ます。敵機が出現すると、監視員は直通専用電話で「防空管區」(駐屯防空師團司令部)に至急報告し、司令部の作戰表示盤に敵機を表す表示駒が置かれます。刻々と入る各監視哨の報告により敵機の侵入路が表示されていき、「防空管區司令官」(防空師團長)は迎撃命令を隷下部隊に發します。
戰災の復舊は、負傷者・行方不明者の捜索・救出に續き、交通と生産の再開が優先されますが、其の為の十分な救難・復舊物資の備蓄が必要です。また罹災から復舊に至る作業手順も、關係機關によく徹底し要員を訓練しておかねばなりません。
高等學校生徒の爆撃避難訓練

【對瓦斯民間防衛】
空襲による破壊に加え瓦斯及細菌の散布攻撃もありうる事として、此れに對する備えも準備します。都市の學校に防毒面を配布し生徒に装着訓練を施したり、街頭に防毒ボックスを設けたりします。気の利いた家庭では、家族全員の防毒面を購入してあります。もちろん飼犬や飼猫用のマスクもあり、農家向けに馬や牛用のマスクも販売されています。

【水上の民間防衛】
海軍の補助部隊として、民間の商船を乗組員ごと徴用し、病院船や輸送船、軍港の雑役船に使用します。或は武装を施して假装巡洋艦や監視船、救難艇等とし艦隊に編入します。どの船を何に使用するか、豫め綿密な計劃が立てられています。
民間船乗組の幹部船員は全て航海士・機關士免許状を輿える高等専門學校(高等商船學校、高等水産學校、水産講習所)、操船を科目とする實業學校(實業學校水産科・商船科)を卒業した時點で「海軍豫備士官准士官・下士」として海軍豫備役に編入されますから、自分の乗っている船が徴用されると直ちに海軍軍人となります。
海軍は沿岸警察も任務としていますが、開戰と同時に作戰区域に移動した艦艇を徴用した漁船で補います。漁船に武装を施し、主に豫後備役や豫備員からなる乗組員を派遣して任務を續行します。此れも豫め徴用計畫があって其の為の船體補修費が海軍から船主に補助されます。

委員會は、以上の全てを管轄します。      → top


【秘密警察委員會】komision de polic sekreta,

國内外の秘密情報を探知し、政略の目的を達する為に敵對勢力に對する妨害及破壊活動を行う、國家元首直属の秘密警察が設けられてゐます。
聯合共和國には秘密情報機關が幾つが併存しており、この委員會は其等を影で指揮してゐます。軍事機密の諜報・防諜は陸軍参謀本部第二部海軍本部幕僚第二部が擔當し、政治機密の諜報・防諜は外務省が擔當し、國内に於ける防諜は内務省警保局が擔當し、そして秘密警察委員會は其等からもたらされた情報を分析して内外情勢を常によく把握し國家の安全を保ちます。
委員會直属の實施機關は左程大きくはありませんが、秘密情報、即ち國家元首とその重臣しか知り得ない特殊な事案を擔當してゐます。例えば、我方の諜報・防諜要員を監視し、もし相手側に寝返ったらこれを直ちに排除し、機密が漏洩しないよう防諜活動が正常に戻るように工作します。また敵味方を問わず二重三重スパイを操る事もあります。(第一部調査課)
國内外に獨立した秘密駐在員網が置かれており、それらは偽装されていて當該委員會の指揮下にある事は秘密にされております。(第二部)
更に國家元首の特別命令により、秘密のうちに陸海軍・内務省・外務省と共同して非合法手段を用いる謀略活動に従事します。例えばある外國を標的にしてその要人の暗殺、反政府勢力を援助して叛亂・騒亂・怠業・煽動等を惹起するなどして、その國の命運を意の儘に操作しやうと試みます。國内や殖民地・保護國に於いても特定勢力を標的として同様の工作をします。(第二部謀略課)
警察や憲兵隊の手が及ばない極秘事件の捜査も擔當します。(第一部調査課捜査班)
戰時特別法による通信檢閲は1928-30年戰争が終結した後も、ゴルゴニア・ミグルシア両國との國交が回復していない現状では未だに續行されており、第一部通信課が内務省逓信局の協力を仰いで國内外の電氣通信傍受と妨害、發信源の特定、私信の開封を實行しています。
暗號解讀は傍受・盗聴活動と對になっており、暗號技術の實施・開發・要員養成に莫大な豫算が注込まれています。(第一部暗號課)
宣傳部の表向きは與論調査、啓蒙・報道・娯樂・文化交流諸機關への補助活動ですが、内實は文化及び報道のあらゆる活動を通して外國の大衆に向け宣傳・與論誘導・民心攪亂工作を擔當する謀略機關です。主要な活動としては、國内外の報道宣傳内容を網羅的且つ詳細に蒐集・分析し(査閲課査閲班)、對外宣傳工作の方針を決定します(査閲課企畫班作戰掛)。平時から外國に於ける流言蜚語の散布・謀略放送・報道出版界への秘密資金援助等を積極的に實行し、假想敵國はもとより、中立國・隣接國の與論を自陣營に引入れます。即ち標的となった外國の學者・記者・編集者・出版業者・作家・畫家・寫眞家・映畫監督・興行主などが秘密裡に資金援助を受け宣傳工作に協力してゐると考えられます。陸海軍情報機關、外務省、内務省外事警察、同逓信局、同學務局、博物局、秘密警察委員會、新聞・放送・出版・興業界と密接な協力關係を保っています。
また國内外の報道・文化交流の諸機關及有力な文化人に秘密資金を提供して之を操縦し(宣傳部査閲課企畫班)、對象となった外國の與論を誘導します。戰時には如何に敵國が悪逆非道であるかを宣傳する報道記事(宣傳課第1班新聞掛)、出版物(宣傳課第1班出版掛)、演劇(宣傳課第2班樂劇掛)、映畫・映像(宣傳課第2班映畫寫眞掛)を製作して國内外に配布し、敵國軍民の志氣を低下させる謀略放送局を常設し(宣傳課第1班放送掛)、外國に於ける傳單散布、流言蜚語の流布、人心誘導、協力者網の設置などを行います。更に假想敵國内の反政府勢力に秘密資金を提供し此れを操縦して破壊活動・騒擾・暴動・争議・怠業・人心攪亂などの積極的謀略工作を實施します。(宣傳部査閲課企畫班)
職員は萬事秘密裡に人選され誰が秘密調査官であるのかさえ判別できません。秘密調査官も同僚の存在はコード名でしか知らされておらず、お互いに顔も名前も分かりません。各調査官は委員會事務局長である幹事から命令を受けて活動します。
秘密調査官補は、調査官の部下でありません。ただ官位が低いだけで(判任官)、秘密調査官と同じく單獨で幹事の命令に従って調査・工作に從事します。
委員會の處理した最近の主な事件には、「参謀本部五重スパイ事件」「海軍潜水艦設計圖漏洩事件」「舊東方帝國邪宗團事件」「リゾネシア王太子暗殺事件」「ビルドニア緩衝國政府轉覆事件」などがあります。

委員長(國家元首秘書官長)
常任委員(外務省政務局長、内務省警保局長、陸軍省軍務局軍事課長、陸軍参謀本部第二部長、海軍本部幕僚第二部長)

幹事官房
   幹事(勅任待遇事務官)
      書記課長(事務官)
         秘書官(秘書、共同、要員)
         書記官(文書)
         書記官(會計)
        管理班(保安、建築、装備)
   第一部長(勅任待遇秘密調査官)
      調査課長(奏任待遇秘密調査官)
         分析班、資料班、人物調査班、捜査班
      通信課長(技師)
         傍受班、妨害班、盗聴班、探知班、査讀班、記録班
      暗號課長(技師)
         企劃班、常務班、解讀班、教育班、保全班
   第二部長(勅任待遇秘密調査官)
      防諜課長(奏任待遇秘密調査官)
         統制班、防諜班
      謀略課長(奏任待遇秘密調査官)
        企劃班、工作班、特別工作班
      諜報第一課長(奏任待遇秘密調査官)
         内國班(内地)
         支邦班(東方、リゾネシア、南洋、エリシア、租界、西比利亜、蒙古、新疆)
         假想敵國班(蜜具琉耳、呉縷護尼)
         緩衝國班(西方、東方)
      諜報第二課長(奏任待遇秘密調査官)
         歐洲班(西歐、中歐、東歐)
         米洲班(北米、中南米)
         中東班(土耳古、亜剌比亜、波斯)
         亜細亜班(日、支那、英印、佛印、蘭印、比律賓、濠州)
         阿弗利加班(北阿、南阿)
   宣傳部長(勅任待遇事務官)
     査閲課長(奏任待遇秘密調査官)
        企劃班(作戰、計劃、評価)
        査閲班(近隣國、外國、内國)
     宣傳課長(奏任待遇秘密調査官)
        第1班(新聞、放送、出版)
         第2班(催事、映畫寫眞、樂劇)     → top


【領地襲爵委員會】komision de fewd k hered de nobelec,

國軍の将校は貴族・地主階級によって長らく維持されてきました。軍人は貴族・地主の次男坊以下にとって格好の就職口でありましたが、傳統のある著名な聯隊では俸給以外に多額の社交費が必要で、専ら實家からの送金や遺産に頼っています。
このため家督や遺産の相續は、貴族・地主のため特別に定められた相續法により公明正大に執行されなければならず、そこに紛争や不正があっては國家の礎が崩れる懼れがあります。忠誠な聯隊の将校も、安心して軍務に専念できないのでは困ります。
このため貴族・地主の領地貸借や家督・財産の相續は、この委員會で全件を審査し、國家元首の勅許を得なければならない、とされています。また紛争があった場合は、一般の裁判所ではなく、この委員會で調停と審判が行われます。
國有地や邊境の開拓地に新しい領地を開設する時も、ここで審査し國家元首が勅許します。上級の貴族に臣従する時も、それを解消する時も、いちいち委員會に届出なければなりません。
そこで時折、聯隊の貴族・地主出身の将校は、家族・親族會議や領地襲爵委員會への出頭のため休暇を取ります。

委員長(樞密院顧問官兼任)
常任委員(宮廷式部長官、内務省地方局長、司法省法務局長)

幹事官房    幹事(勅任待遇事務官)事務官以下ハ宮廷式部職内務省地方局及司法省法務局ヨリ出向
    書記課長(書記官)
         秘書官(秘書、爵位)
         書記官(文書、會計、記録)
         領地審査官(審査、調査)
         襲爵審査官(審査、訟務、調査、族籍)
        訟務班
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【慈善委員會】komision de bonfar

國軍は平時でも入営者の家族の生活に留意しており、一家の働き手が入營して家族が貧窮する場合は、隊附の從軍司祭が救助の手を差伸べます。實家の教區の司祭は従軍司祭から依頼を受けて、地主屋敷や領主の城館で家族の一人が働いて一家の生計がたつだけの十分な給金を受けるよう取計らいますが、商店や工場でもそのような依頼は歓迎されます。それは入營軍人の家族を雇用すると支拂う給金は慈善寄附とみなされて、それに相當する雇主の収入が免税となるからです。家族が病氣で働けない場合は、病院に無料で入院させます。
傷痍軍人を雇用するときも同様です。當人の後遺症が重い時は、國軍から奨励補助金が支拂われます。
このような仕組を定めて、必要な法整備を行っているのが、この委員會です。
これは國軍に関する活動ですが、委員會はこの他に貴族・地主・資産家から十分な資金を拠出させて、これを運用し、あらゆる慈善事業に補助金を交附し、免税處置を講じ、貧窮者の救助と福祉増進を奨励振興しています。

委員長(國教會總主教兼任)
常任委員(宮廷禁廷職女官長、國教會總主教府官房長、内務省社會局長、廢兵院幹事、陸軍省軍務局軍務課長、同宗務局長、海軍本部軍務局第一課長、同宗務局長、赤十字社長)

幹事官房
   幹事(勅任待遇事務官)
      書記課長(書記官)
         秘書官
         書記官(文書、會計)
         慈善班(審査、補助、恤兵)  → top


【高等試驗委員會】komision de ekzamen altranga,

國軍の軍法会議の裁判官である「法務官」は軍人ではなく、高等文官です。この高等官になるためには高等文官試驗に合格しなければなりません。その試驗を實施して合格を決めるのが、この委員會です。
試驗には、行政科、外交科、司法科があって、それぞれ合格すると各省の事務官、外務省の外交官、裁判所の判事・檢事になります。國軍の法務官は、司法科試驗に合格して、陸軍法務官ないし海軍法務官を志望した者がなります。あるいは缺員が生じた時や、動員で要員が不足の時には、一般の裁判所判事・檢事から出向してくる者もいます。

委員長(國務院法制局長官兼任)

幹事官房
   幹事(勅任待遇事務官)
      書記課長(書記官)
         秘書官
         書記官(文書、會計)
         試驗班(第一、第二、第三)
第一部長(外務次官兼任):高等科試驗外交科試驗、外交官領事官任用詮衡
常任委員(外務省政務局長)
      常任書記(外務属)
第二部長(司法次官兼任):高等試験司法科試驗
常任委員(司法省法務局長)
      常任書記(司法属)
第三部長(委員長兼任):高等試驗行政科試驗、他部ニ属セサル試験、其ノ他ノ事務
常任委員3名(國務院法制局参事官)
      常任書記(國務院法制局属)
試驗實施時には、臨時委員・臨時書記ヲ置ク
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【中央衛生委員會】centr komision de higien,

疫病が流行すると、國軍は弱ったことになります。兵隊が病気で倒れては敵軍が攻めて来ても満足な抵抗ができないからです。それで陸海軍とも衛生には非常に敏感です。
聯合共和國の公衆衛生・獸畜衛生に就いて重要事項を決定するのが、この委員會です。戰時に設置される陸軍防疫部も、この委員會の影響下にあります。

委員長(聯合醫師組合長兼任)
常任委員(醫學會長、内務省地方局長、同土木局長、同農務局長、同社会局長官、同衛生局長、同防毒部長、同衛生課長、同防疫課長、同衛生試驗所長、警視廰衛生部長、首都保健局長、陸軍省醫務局長、陸軍防疫部長(戰時のみ)、海軍本部醫務局長、赤十字社長)

幹事官房
   幹事(勅任待遇事務官)事務官以下ハ内務省ヨリ出向
      書記課長(技師)
         秘書官
         書記官(文書、會計)
         調査班  → top


【經濟委員會】komision d'ekonomi

政府各官衙の經濟擔當部局の長が國民經濟の動向を互いに聯絡し亦其の伸張方策を協議します。國民經濟が疲弊すれば軍備に影響が出ます。

常任委員(總理大臣、外務大臣、財務大臣、國務院豫算局長、内務省逓信局長、同社會局長、農商工大臣、参謀本部第三部長、陸軍省經理局長、海軍本部經理局長、大總督府商務局長、レミニア銀行總裁、レミニア商事會社長、聯合拓殖會社長)

幹事官房
  幹事(勅任待遇事務官)事務官以下ハ財務省ヨリ出向
      書記課長
         秘書官
         書記官(文書、會計)
         調査班(分析、統計)
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【外地委員會】konsilit de tertori ekster

外地の齊一統治。舊北帝國の大總督府を廃止し新設。從来の外地領土間接統治を改め直接統治を進め、各總督府の政策調整を行い内外齊一進歩を圖ります。國務院が主導し關係各官衙より實務擔當者が會同協議して政策を決定します。

委員:國務院總裁、國務院書記官長、領地襲爵委員會幹事、國防委員會幹事、經濟委員會幹事、總理大臣、内閣書記官長、財務省次官、司法省次官、内務省次官、農商工省次官、陸軍省次官、海軍本部軍務局長)

幹事官房 kabinet de sekretari
   幹事(勅任待遇事務官)
     政務顧問官
      書記課長
         秘書官
         書記官(文書、會計)
      第一課長
        地所封土班(封土、地所調査、慣習)
        法制班
        現地法班
      第二課長
        財政班(財政、税制)
        内政班(地方、警保、學務、土木、衛生、逓信)
        産業班(商務、工務、農務、水産、鑛業)     → top


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