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識別方を解説します。

定色  →平時編成團隊の識別一覧(定色と隊章の組合せ方)
隊章
階級章

階級章・等級章の識別圖
  →将官
  →歩兵科
  騎兵科
    →龍騎兵
    →驃騎兵
    →胸甲騎兵
  砲兵科
    →野戰砲兵
    →要塞砲兵
    →海岸砲兵
    →高射砲兵
  →工兵科
  →輜重兵科
  →憲兵科
  →飛行兵科
  →獵兵科
  各部
    →軍樂部
    →經理部(02.8.25up)
    →軍醫部
    →藥劑部(03.5.14up)
    →兵器部
    →獸醫部(02/8/25up)
    →法務部(準備中)
    →宗務部(準備中)

特技章
褒賞
飾緒・懸章
勲章・記章


★★ 定色 ★★

どの兵科に所属しているかは、兵科各部ごとに定めた色(定色)で識別します。
たくさん色がありませんから、兵科が更に兵種に分かれている時は、同じ兵科色のなかを、右襟に付ける徽章(兵種徽章または分科徽章)で識別します。(括弧内に徽章の説明)しかし伝統的な兵種色・分科色がある場合は、そちらを使い、徽章はつけません。
兵科定色(括弧内は兵種の徽章)kolor de spec

歩兵  赤
   (リゾネシア歩兵: 總督府の象徴
   (エリシア軍鐵道守備隊: 軌条の断面
   (テンツイン駐屯歩兵: T
   (ベイジン駐屯歩兵: 龍
   (南洋群島獨立守備隊: 椰子の木
   (ベツルシア獨立守備隊: 樅の木
輕騎兵  黄
   (驃騎兵: 輕騎兵刀の交叉
   (槍騎兵: 騎兵槍の交叉
中騎兵(龍騎兵)  橙黄
重騎兵(胸甲騎兵)  銀
野戰砲兵  緑
   (野砲兵: 徽章なし
   (山砲兵: 三連峰の形
   (騎砲兵: 騎兵刀の交叉
   (野戰重砲兵: 砲身の交叉
要塞砲兵  オリーヴ
   (獨立重砲兵: 衛戍地の頭文字
海岸砲兵  灰緑
高射砲兵  黄緑
   (高射砲兵: 徽章なし
   (野戰高射砲兵: 目の形
   (照明兵: 光芒の交叉
   (聴音兵: 音波の形
工兵  茶
   (工兵: 徽章なし
   (信號工兵: 稲妻
   (防毒工兵: 水滴
   (鐵道工兵: 軌条の断面
輜重兵  薄紫
憲兵   黒
   (外地憲兵: 独自の象徴ないし所属總督府の象徴
   (懲治隊: P
   (野戰憲兵: 所属軍の徽章
飛行兵  空
   (驅逐: 金星に翼
   (水平爆撃: 爆彈
   (急降下爆撃: U
   (觀測: 二重円
   (輸送: 木車輪
   (救難: 波
   (氣球: 氣球の形
   (飛行船: 硬式飛行船側面の形
   (發着: 一本縦線に翼
獵兵  砂
   (獵兵: 徽章なし
   (山嶽獵兵: 三連峰の形
   (砂漠獵兵: 三日月
   (密林獵兵: 牙を剥いた狼の横顔
   (降下獵兵: 落下傘
   (獵騎兵: 騎兵刀の交叉

各部定色(括弧内は分科の徽章)kolor de part

經理部  銀鼠
軍醫部  象牙
   (軍醫: 赤い十字
   (藥劑: 緑の十字
兵器部  紺青
   (兵器: 徽章なし
   (獸醫:  橙色の菱形
軍樂部  桃花
法務部  黒
   (法務: 下向き矢印
   (監獄: 逆三角
宗務部  金


★★ 隊章 ★★

★所属する隊を確かめるためには、襟の徽章(隊章)を見ます。
兵科・兵種徽章を一緒に付ける場合は、右襟が兵科・兵種徽章、左隣が隊章になります。 →戻る
戰時に臨時編成される獨立團隊・軍直轄機関の場合は、襟章ではなく、袖に帯綬(帯状のリボン)を巻いて隊名や記號を記すことがあります。(内地部隊は隊名をフルネームで書きますが、出征部隊は略號や省略形を用います。リボンの色は、兵科・各部の定色。兵科・各部混成の場合は定色なし、あるいは複数の定色を使用)
【徽章】(官衙を含む) insign

聯隊: 金のアラビア数字(聯隊の無い兵科・兵種の場合は、大隊號)
獨立混成旅團司令部: 銀のローマ数字(小文字)
師團司令部: 銀のローマ数字(大文字)
軍司令部: 金のローマ数字(機動軍、飛行軍、駐屯軍は、金の象徴)
方面軍司令部: 金の象徴(例:北部方面軍「牙を剥いた虎の横顔」)

後備聯隊: 銀のアラビア数字
國民兵聯隊: 黒のアラビア数字
護郷軍: 襟章はなく、隊號隊名或いは隊象徴を記した識別布を上腕上部に付ける。
嚮導部隊: 銀の楯

獨立部隊: 独自の象徴ないし所属高等司令部の象徴

聯隊區司令部: 金の丸で囲んだ聯隊區名の頭文字
軍醫學校: 金の杖に絡まった蛇
經理學校: 金の井桁(#)
獸醫學校: 金の藥草
兵器學校: 金の砲丸
豫備士官訓練團: ベタ金地、赤丸の中に金星
嚮導團: 金のV字に星
幼年學校: 銀の星
士官學校: 金の星
兵監部と實施學校: 金輪の中に兵科定色を地とし、金の六芒
檢閲總監部: 金輪の中に歩兵科定色を地とし、六芒金星
憲兵隊: 金のアラビア数字
憲兵練習所: 金輪の中に憲兵科定色を地とし、金の六芒
憲兵司令部: 内地は無し。外地は所属總督府の象徴
補給廠: 金の菱形に廠名の頭字、菱形の中の地は:
      糧秣廠・被服廠(灰)、兵器廠・バテリエ支廠(緑)、兵器廠ピオニエル支廠(茶)、兵器廠イリイン支廠(紫)、航空機廠(空)、衛生材料廠(白)、獸醫衛生材料廠・軍馬補充廠(紺)
補給本廠: 金の菱形
參謀本部: 金の聖アンドルウ十字
陸軍省: 金の聖アンドルウ十字の各隅に菱形

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★★ 階級章 ★★

【肩章】 epolet
階級は肩章で識別します。下士官兵卒は定色。准士官以上は金の縁飾を附す。准士官は金の菱形、尉官は金の縦線、佐官は金の横線、将官は金の横線に星。

【袖章】 insign manik
肩章だけでは識別がつきにくい時があるので、袖に線条と星を組合せた階級章を附けます。

【臂章】 shevron
下士卒は同一階級であっても、より細かい等級に分かれており、また職務の違いも識別しなければならないので、両腕の臂章で等級・職務を識別します。
臂章は、定色です。例えば「歩兵上等兵」は、「赤」が歩兵の定色ですから、「赤いVの字」が一本、「驃騎兵上等兵」は「黄」が輕騎兵の定色ですから、「黄色いVの字」が一本です。

【略章】
外套、雨覆、鐵帽、作業衣に附けます。


★★ 特技章 ★★

下士卒の特業を識別するには、両腕の等級章の上にある「特業章」を見ます。  → top

【臂章】 emblem brank(兵科を問わず、赤色です)

喇叭: 喇叭の側面
信號: 稲妻
暗號: 無印
傳鳩: 拡げた翼
斥候: 矢をつがえた弓
傳令: 上を向いた矢印
軍犬: 牙
簿記: 鵞ペン
炊事: 上を向いた肉叉(フォーク)
製麺麭: 麺棒
屠獸: 斧
縫工: 裁ち鋏
靴工: 靴釘
看護: 赤十字
磨工: 藥研(やげん)
銃工: 銃口
鍛工: ふいご
火工: 点火した導火線付爆彈
鞍工: 正面から見た鞍
木工: 鋸の歯
電工: 電光
機工: 歯車
蹄鐵工: 蹄鐵
製圖工: 烏口
測量: 三脚
寫眞: 乾板
聴音: 波紋

軍樂関係(喇叭を除く)は、両肩の縁飾りで識別します。

【肩飾】 ornamaj shultr

聖歌手・笛手: 赤と白のだんだら
鼓手: 赤と銀のだんだら
樂手: 金と白のだんだら


★★ 褒賞 ★★

競技會で優等であった兵卒に授與します。

【徽章】 emblem rekompenc

それぞれに準優等(銅:中隊競技會優等者)、優等(銀:大隊競技會優等者)、最優等(金:聯隊乃至管區競技會優等者)があります。

體操褒賞
徒手格闘褒賞
軍刀格闘褒賞
短劔格闘褒賞
銃劍格闘褒賞
拳銃射撃褒賞
小銃射撃褒賞
短機關銃射撃褒賞(機關拳銃を含む)
輕機關銃射撃褒賞
重機關銃射撃褒賞
高射重機關銃射撃褒賞
擲彈筒射撃褒賞
曲射輕歩兵砲照準褒賞
直射輕歩兵砲射撃褒賞
野砲照準褒賞
野砲觀測褒賞
野砲信號褒賞
山砲照準褒賞
山砲觀測褒賞
山砲信號褒賞
野戰重砲照準褒賞
野戰重砲觀測褒賞
野戰重砲信號褒賞
高射砲照準褒賞
高射砲觀測褒賞
高射砲信號褒賞
野戰照明褒賞
聴音觀測褒賞
要塞砲照準褒賞
要塞砲觀測褒賞
要塞砲信號褒賞
列車砲照準褒賞
列車砲觀測褒賞
列車砲信號褒賞
騎砲照準褒賞
騎砲觀測褒賞
騎砲信號褒賞
乗馬褒賞
馭馬褒賞
二輪自働車操縦褒賞
自働車操縦褒賞
半装軌自働車操縦褒賞
装軌自働車操縦褒賞
輕戰車操縦褒賞
中戰車操縦褒賞
重戰車操縦褒賞
戰車射撃褒賞
戰車信號褒賞
工兵戰闘褒賞
破壊土木褒賞
野戰築城褒賞
架橋褒賞
信號褒賞
飛行機操縦褒賞
氣球操縦褒賞
飛行船操縦褒賞
空中觀測褒賞
航空褒賞(航空とは空中航法術)
空中爆撃褒賞
空中信號褒賞
空中射撃褒賞
航空機發着褒賞
航空機整備褒賞
徒歩傳令褒賞
乗馬傳令褒賞
斥候褒賞
平地遊撃褒賞
密林遊撃褒賞
砂漠遊撃褒賞
湖沼遊撃褒賞
山嶽遊撃褒賞
登攀褒賞
雪上滑走褒賞
雪上車輛操縦褒賞
空中降下褒賞
遊泳褒賞
濳水褒賞
軍犬褒賞
傳鳩褒賞
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★★ 飾緒・懸章 ★★

肩章から腕と脇に廻して、胸のボタンで留める、あのややこしい參謀の印の飾り紐は、ナポレオンの參謀が紐の先にコンテ(鉛筆の太い芯)を取付けて作戰圖や命令書をメモした実用物だったのですが、今では単なる識別の用に用いられています。
「參謀肩章(懸章)」と間違って云われる事が多いのですが、実際の名前は、「飾緒」です。 → top
【飾緒】 shnur baston

将官、參謀: 金
侍從武官、駐在武官: 銀


【懸章】 insign suspend

肩から斜め掛けにする飾り帯。他にも、いろいろ用途があったようですが、今は以下の2種類のみです。

週番士官: 白地に赤線2本
副官: 白地に黄線2本


【腕章】 bend brak

臨時に職掌を識別する必要がある時は、腕章を腕に巻きます。

憲兵勤務: 黒(憲兵も補助憲兵も、外地の憲兵補(現地人の憲兵勤務)も、みなこれを使用します。)
衛生勤務: 赤十字(赤十字條約による活動を行っているのを標示するため、軍醫部員も、兵科の看護卒も、衛生隊や患者輸送縱列の隊員も皆これを使用します。)
週番勤務: 白地に赤線2本(週番将校准士官は懸章を附けますが、週番下士や週番上等兵は腕章です。)

公用: 白地に「P」(公用)と記す(聯絡などで兵營から公用外出する兵卒が使用します。これがあれば外出時間以外に兵營外を歩いていても咎められません。)  → top


★★ 勲章・記章 ★★

【功績】 merit
下士官兵には各中隊ごとに功績掛がいて(中隊指揮班長兼任)、功績簿に詳しく規定の様式で功績を記録していきます。例えば、戰地にあった期間は、日夜危険に晒されていたので御苦労様の意味で、功績に出征何日間と勘定されます。戰闘に出ると、これは戰死の危険を冒して敢然と義務を果たし、まことに慰労に値するので、出戰何日間と勘定されます。こうした日頃の功績が積み重なって序列(成績順位)が決まり、進級が速くなったり遅くなったりします。将校には部隊や司令部の副官が功績評価をします。

【出戰記章】 insign batal
實戰に幾度か参加すると部隊長が呉れます。功績の大きさ(戰場参加期間と戰闘經驗)を形にしたもので、戰闘經驗が一目で判る様になっています。

徒歩戰記章
乗馬戰記章
戰車戰記章
砲戰記章(砲撃に参加)
工兵戰記章
遊撃戰記章
空中戰記章

【感状】 premio ,Meritorious Unit Award
(★は兵科色) 兵士の功績を顕彰するために、先ず所属團隊の高級司令官が「感状」(citaj premi de merit)を呉れます。賞状と同じ体裁で、将兵整列する中で司令官自らが読み上げ、手渡します。これを貰うと功績抜群と認められた事となり、續續いて必ず勲章が来る約束になっています。個人だけではなく、部隊にも發行されますが(部隊感状, citaj premi de merit por'unit)、そうすると部隊の名譽となるばかりか、部隊全員の功績點が加算され、進級序列が上がります。

【武功勲章】 medal de heroaj milit

戰闘中に抜群の勲功を挙げると貰えます。練達の下士官兵の胸を飾ることが多い勲章です。
勲功: 1勇烈忠貞ノ所業ニ依リ又ハ軍人ノ模範トナリ其ノ美名ヲ賞賛セラルル者 2内外ヲ論セス4回ノ戰役ニ従事スル者 3満3年以上戰地に在ル者 4要衝ノ敵ニ當リ先登シテ功ヲ立タル者 5敵數人ヲ倒シテ其功昭明ナル者 6對敵中創痍ヲ被リ勲位ニ叙スヘキ理由アル者

【護國勲章】 medal de protekt landon
■★■
重大な國防責任を果たした者が貰います。参謀總長や軍司令官、團隊長などで直接の戰闘には参加しないけれど、作戰を立案し指揮して成功した高級将校が対象となります。

【殊功勲章】 medal de serv'eminent milit
■★■  作戰中に非凡な業績或いは英雄的行為を以って軍の武威を昂めた者が貰います。奇跡的行為を成し遂げないといけないので、なかなか価値のある勲章です。
殊勲: 1敵ノ隊旗ヲ奪ヒタル者 2長官ノ危急ヲ救ヒ其功ヲ立タル者 3敵将ヲ倒シ或ハ捕獲セシ者 4敵中ヲ通過シテ使命ヲ全フセシ者 5勇敢忠烈ノ所為ニヨリ全軍ノ利益ヲ得ル者

【戰没名誉勲章】 medal de mort honor milit
遺族に賜金と扶助料が支給されます。(恩給受給資格のある軍人の遺族は生涯支給、それ以外は一時金)
■★■ 一級: 名誉の戰死を遂げた者に追贈されます。
■■■ 二級: 從軍中に事故死もしくは病没した者に追贈されます。

【戰傷記章】 medal de vund milit
傷病のため除隊となった軍人は傷病年金・賜金・一時恩給が支給されます。(恩給受給資格のある軍人は恩給を増額)
名誉の負傷は、中隊功績掛の功績記録をもとに部隊長が申請し、病院長が認定します。必ずしも戰闘による負傷ばかりではなく、職務中の事故による傷病も含みます。例えば凍傷や瓦斯中毒、墜落、爆發、感染などです。
■★■ 一級: 名誉の負傷を受け廃兵(兵役免除)となった者が貰います。
xx 二級: 名誉の負傷を受け、廃兵とはならず、志願して原隊復帰した者が貰います。
 三級: 名誉の負傷5回目以上の者が貰います。
■■■ 四級: 名誉の負傷3回目ないし4回目の者が貰います。
■■ 五級: 名誉の負傷1回目ないし2回目の者が貰います。

【從軍記章】 insign serv milit
一時賜金(金一封)が附きます。
敵國と交戰して凱旋した時、
1 一級: 戰闘に從事した者(一回だけでもよい)が洩れなく記念に貰います。(内地で空襲に遭い敵航空機に発砲した場合は、戰闘になるので、貰えます)
1 二級: 戰闘以外の作戰行動に從事した者が洩れなく記念に貰います。(作戰部隊に入って戰場に行ったけれど、一度も戰闘の機会に恵まれなかったと云う人や、後方部隊にあった人が貰います)
1  三級: 作戰以外の軍事行動(内地の留守部隊でも、官衙勤務でもよい)に從事した者が洩れなく記念に貰います。誰でも(戰争全期間を監獄に入っていない限りは)これだけは必ず貰える記章です。
i  四級: 軍属が洩れなく記念に貰います。
i・  五級: 外國觀戰武官、從軍記者、、赤十字社員など、一〜四級従軍記章授与の適用範囲外にある者が記念に洩れなく記念に貰います。

【年功章】 insign serv long milit

V
恩給受給資格者(12年間服役)が貰います。  → top


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