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救難飛行兵の部隊編成を解説します。

空中救難部隊です。使用目的は、1.地上遺棄者・遭難者の回収、2.内陸部の河川湖沼と沿海部における水上漂流者の回収、となっております。
主力の輕飛行船は、輕快な運動性能を持ち、高々度高速航行に加えて低空での空中静止が可能で、悪天候で無い限りどのような地形・水面でも良好な救助態勢が取れます。
武装は敵地に進出して救助活動を行う事を想定して、聯装機關銃座6と小型航空機にもかかわらず充實しており、空中地上ともある程度の敵襲に対抗し、これを制壓できます。
救難飛行兵は中隊編成で飛行軍の後方勤務飛行聯隊や、地上軍司令部直轄の捜索飛行隊に組込まれ活躍します。
以下の説明では、他兵科の編成と重複するところは省略してあります。


編成例:

救難中隊
   第1〜4救難飛行船


☆救難飛行船乗組員(9名), rescue airship crew(飛行船1)   → top

飛行船: 船長兼前部機關銃手(中尉・少尉・少尉補・准尉のいづれか)、航空手兼信號手兼背部機關銃手(軍曹)、縦舵手(伍長)、横舵手(上等兵)、壓力手兼下部機關銃手(上等兵)、機關手兼尾部機關銃手(上等兵)、右側部機關銃手(一等卒)、左側部機關銃手(一等卒)

救難飛行船は、高速輕快な運動性能と、飛行機がなし得ない空中静止や微速飛行が可能なため、制空權掌握下での救難活動に當てられています。數日間に亘る連續航行や、峻険な地形を對象とした綿密な捜索活動は、まさに輕飛行船の讀壇場です。船長は他部隊から要請があれば中隊長の命令一下、救難現場に急行し、通常では接近困難な地形において遭難者・重要物資の回収に當ります。他の護衛航空機がつかない場合が多く、單獨での作業が多くなるため、大變な勇氣と犠牲的精神が必要です。行動中に敵機に遭遇した場合は搭載機關銃にて自衛戰闘を行います。


☆ 救難飛行船中隊(69名:第1ー4飛行船、第1豫備飛行船)aviadar, flight → top

中隊長(大尉)
      傳令卒、馬卒、從卒

《中隊指揮班》(29名)

指揮掛(特務曹長)
  助手(上等兵)
      傳令卒、馬卒、從卒
給養掛(曹長)
   助手(上等兵)
發着掛(軍曹)
  發著手(上等兵)、發著卒2
搭乗将校准士官附傳令卒6、同馬卒6、同從卒6
[車輛]
小型乗用車6(中隊長・指揮班長・小隊長用)、側車付二輪自働車4(同)、中型乗用車(指揮班用)
[航空機]
第1豫備飛行船

【飛行船】(36名)
第1〜4飛行船


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