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槍騎兵の部隊編成を解説します。

  →伍 kunular, crew
  →分隊 kaporalar, squad
  →小隊 sekci, section
  →中隊 raydar, troop
  →聯隊 regiment, regiment

★★槍騎兵部隊編成★★

聯隊は6箇中隊(raydar, troop)よりなり、大隊(skuadron, squadron)は応急編成のみで通常はありません。以下の説明では、歩兵科、龍騎兵科及び驃騎兵科の編成と重複するところは省略してあります。
編成例:

聯隊本部(指揮班)
    第1中隊本部(指揮班)
      第1小隊
          觀測斑
        第1分隊(驅逐戰車伍2)
        第2分隊(同上)
        第3分隊(同上)
      第2小隊
      第3小隊
      中隊段列(給養掛、兵器分隊、小行李)
    第2中隊
    第3中隊
    第4中隊
    第5中隊
    第6中隊
  聯隊段列(經理班、兵器班、軍醫班、宗務班、運輸班、大行李、配属工兵小隊)


☆驅逐戰車伍(7名)lanc tank kunular, destroyer tank crew(驅逐戰車1、大型戰車運搬車1) → top

 驅逐戰車: elpel tank
車長(上等兵以上)、乗組員4(射手(上等兵)、觀測手兼信號手(一等卒)、操縦手(同)、装填手(同))
 戰車運搬車: 馭卒2(一等卒)

☆ 驅逐戰車の乗員構成(4名)は、以下のとおりです。

《車長》(騎兵上等兵以上)槍騎兵は輕騎兵の一種でしたが、機械化以降は輕戰車の車体に長口径の75mm對戰車砲を装備し、これがリーチの長い騎兵槍の機能を果たしています。その火力は強大で、3kmの遠距離から平射で敵戰車を撃破します。走行速度も中戰車や重戰車より早く、頻繁に陣地変換をしながら一発必中の精密射撃をするので、タンクキラーとして懼れられています。諸外国の驅逐戰車の搭載砲は砲塔が無いので仰角はいくらでも掛けられますが、左右方向は僅かしか動かず、いよいよとなれば車体を動かして位置変換しなければならないので精密照準に難がありますが、レミニア槍騎兵は半旋回砲塔を持っているので、移動する標的を素早く追及する事が出来ます。その射撃精度は高射砲兵と同等です。そのぶん製造費が割高なので、槍騎兵は軍に1箇聯隊しか配備されません。弱点は装甲が薄いことで、退路を遮断されたうえ、敵戰車が犠牲をも顧みず集団で肉薄突撃してくると、簡単に撃破されてしまいます。また歩兵の対戦車砲や対戰車擲彈の一撃でスクラップと化してしまいます。その点では胸甲騎兵の方が槍騎兵以上の長大な重砲を搭載しながら、装甲も分厚いので、どのような攻撃にもビクともしません。ところが非常な鈍足なので、獲物が逃走しても、それを追撃捕捉する事が難しく、敏捷な槍騎兵と比べて、どちらが得かは一概に云えません。両者を組み合わせて使うのがレミニア騎兵の現在の解決策です。行軍時には戰車運搬車に戰車を載せて高速で移動するのは、他の騎兵分科と同じです。

《射手》shafist, gunner(騎兵上等兵)搭載砲の射撃を行います。近接射撃時には直接標準をします。相手が逃走しても、長射程で仕留めます。

《觀測手兼信號手》observist, observer (騎兵一等卒)遠距離射撃時の觀測を行います。高射砲と同等の高精度觀測装置を使い、狙った獲物を追尾します。また隊本部及び他車と射撃データの交換をします。積載の重無線電気信號器を操作し、常に感度良好を保ちます。

《操縦手》,driver(騎兵一等卒)槍騎兵は単独で戦闘するよりも、小隊規模で緻密な陣形を形成し隠蔽箇所で敵を待伏せ、不意を突いて間断無い精密射撃の十字砲火を浴びせるのが得意ですが、敵の反撃を避けるため頻繁に陣地変換をします。操縦手の腕前が良くなくては陣形が乱れてしまいます。さらに遁走する敵を仕留める時は、全速力で追及しながら最適の射撃位置に車体を持って行かなければならないので、高度な操縦技術が要求されます。

《装填手》,loader(騎兵一等卒) 重量のある砲弾を迅速に装填するので、腕力に優れています。戦闘に入ると、砲塔内の床は灼けた薬莢で一杯になり、それを踏んで転倒したり、後退する砲身に体をぶつけたりして負傷する事が多く、危険な役割です。
☆ 戦闘中は残余の分隊員は、車外員として後方に退いており、戰車には乗車しません。

《馭卒2》(騎兵一等卒)大型戰車運搬車を運転(2名が交代で運転する)し、行軍時には戰車と乗組員・車外員、若干の予備部品・予備携帯口糧・予備燃料を載せ高速で移動します。戦闘時には後方に残ります。戰車乗員に欠員が出た時には、その補充要員として乗組みます。  → top


☆分隊(14名)kaporalar, squad(驅逐戰車2、大型戰車運搬車2)  → top

 第1驅逐戰車: 車長兼分隊長(伍長)、射手(上等兵)、觀測手兼信號手(一等卒)、操縦手(同)、装填手(同)
 第2驅逐戰車: 車長兼分隊長補佐(上等兵)、乗組員4
 戰車運搬車2: 馭卒4(一等卒)


☆ 小隊(55名:驅逐戰車8、大型戰車運搬車8、側車付二輪自働車1)sekci, section → top

 第7驅逐戰車: 車長兼小隊長(中尉・少尉・少尉補のいずれか)、乗組員4
 第8驅逐戰車: 車長兼小隊付(軍曹)、乗組員4
輕装甲偵察車: 觀測手(上等兵)、信號手2(一等卒)、斥候手2(一等卒)
  戰車運搬車2: 馭卒4、小隊長從卒(經理部員)
 側車付二輪自働車: 看護卒

【分隊】(42名)
第1〜6驅逐戰車

第1分隊 第2分隊 第3分隊
驅逐戰車小隊は3箇分隊編成で、段列分隊はありません。    → top


☆ 中隊(295名)raydar, troop  → top

【中隊本部】(84名)
 第25驅逐戰車: 車長兼中隊長(大尉)、乗組員4

 《指揮班》(23名)
 第26驅逐戰車: 車長兼指揮班長兼功績掛(特務曹長)、乗組員4
 戰車運搬車2: 馭卒4(一等卒)、小隊長從卒、指揮班長從卒
輕装甲偵察車: 斥候長(伍長)、斥候手(上等兵)、觀測手(上等兵)、信號手(上等兵)
二輪自働車3: 傳令卒3
  側車付二輪自働車2: 中隊長馬卒、指揮班長馬卒(獸醫部員)
中型乗用車: 喇叭手(上等兵)、笛手(宗務部員)

【中隊段列】(46名)
小型乗用車: 段列長(准尉)、信號卒、從卒(獸醫部員)
二輪自働車: 傳令卒
  側車付二輪自働車2: 看護手(軍醫部員)、段列長馬卒(獸醫部員)

 《給養掛》(7名)
中型自働貨車: 給養掛(曹長)、縫工卒、靴工卒
炊事車: 炊事手(經理部員)、炊事卒、馭卒(輜重輸卒)、同助手(輜重輸卒)

 《兵器分隊》(12名)
工作車2 
器材車2 
回収車2 
分隊長(三等銃工長(兵器部員))、銃工伍(銃工手(同)、銃工卒3)、機工伍(機工手(兵器部員)、機工卒4)、鞍工伍(鞍工手(兵器部員)、鞍工卒)

 《小行李》(21名)
小行李長(輜重兵上等兵)
第1組 組長(輜重兵一等卒)
小型自働貨車馭者(輜重輸卒4) et awt vagon, small wagon
第2組 組長(輜重兵一等卒)
小型自働貨車馭者(輜重輸卒4)
第3組 組長(輜重兵一等卒)
小型自働貨車馭者(輜重輸卒4)
第4組 組長(輜重兵一等卒)
小型自働貨車馭者(輜重輸卒4)

【小隊】(165名)
第1〜24驅逐戰車
第1小隊 
第2小隊 
第3小隊 


《中隊長》raydar chef, company commander (騎兵大尉) 中隊は歩兵旅團の直協兵力として分遣される事が多く、敵戦車の驅逐を主任務とします。敵戰車が不意に現れると歩兵は対戦車兵器で対抗しますが、とても完全な駆逐はできず、歩兵の行動力は著しく低下、戦線は停滞します。そこに出動して敵戰車を追払うのが槍騎兵中隊の任務です。あるいは敵戰車隊の進路に陣形を敷いて待伏せ、やてくるのを次々と狙撃します。こうした戦術を立案して陣形を配置し実行するのは中隊長の役目です。迎撃時は砲兵の緻密な計画性が、また追撃時には輕騎兵の敏捷さが要求されます。中隊本部と第1小隊が歩兵旅團司令部付、第2〜3小隊は歩兵聯隊本部付とするのが通常です。2箇以上の中隊が共に行動する時は、先任中隊長が臨時大隊長として指揮をとります。ただし大隊本部はありません。  → top

《斥候長》skolt, scout(騎兵伍長、騎兵學校輕騎兵練習所斥候術修了者) 槍騎兵は戦闘方式が砲兵に似ており、部隊の所在を隠蔽しますので、派手な威力偵察は行いません。行軍時に部隊の前方を警戒前進し、接敵すると後退します。また遠距離砲撃時には、放列はるか前方の敵に接近して測地・觀測・通信の護衛に従事します。

《觀測手》observist, observer(騎兵上等兵、騎兵學校輕騎兵練習所觀測術修了者) 輕装甲偵察車に便乗し、敵の近くまで接近して標点の設置・敵状偵察・觀測・通信を行い、砲撃の効率を増加させます。  → top


☆聯隊(1,970名) → top

【聯隊本部】(200名)

 第157驅逐戰車: 聯隊長(大佐)、乗組員4

 《指揮班》(56名)
 第158驅逐戰車: 副官(大尉)、乗組員4
 第159驅逐戰車: 旗手(少尉)、乗組員4
   戰車運搬車3: 馭卒6、聯隊長從卒(經理部員)、副官從卒(同)、旗手從卒(同)
指揮車: 軍旗掛(曹長)、書記(曹長)、信號手(上等兵)、暗號手(上等兵)
大型乗用車: 喇叭長(軍曹)、喇叭手(上等兵)、笛手
   側車付二輪自働車3: 聯隊長馬卒(獸醫部員)、副官馬卒(同)、旗手馬卒(同)
二輪自働車5: 傳令手(上等兵)、傳令卒4
輕装甲偵察車: 斥候長(軍曹)、斥候手(上等兵)、斥候卒
       觀測長(軍曹)、信號手
信號車: 信號長(軍曹)、暗號卒2
     無線電信伍(信號手(上等兵)、信號卒4)
小型自働貨車: 傳鳩手(上等兵)、傳鳩卒、 小型自働貨車: 軍犬手(上等兵)、軍犬卒
中型自働貨車: 電話伍(電話手(上等兵)、信號卒4)

【聯隊段列】(139名) → top
指揮車: 陣営掛将校(少佐)、信號卒、從卒(經理部員)
二輪自働車: 傳令卒  側車付二輪自働車: 馬卒(獸醫部員)

 《經理班》(17名)
中型乗用車: 一等主計(經理部員)、二等計手(同)、從卒(經理部員)
二輪自働車2: 傳令卒2
 側車付二輪自働車: 馬卒(獸醫部員)

縫工車: 二等縫工長(經理部員)、縫工手(同)、縫工卒
靴工車: 三等靴工長(經理部員)、靴工手(同)、靴工卒
炊事車: 二等炊事長(經理部員)、炊事手(同)、炊事卒、炊事車馭卒(輜重輸卒)、同助手(輜重輸卒)

 《兵器班》(47名)
小型乗用車2: 兵器掛(一等兵器技手)、上等工長、従卒2
二輪自働車2:傳令卒2
  側車付二輪自働車2: 兵器掛馬卒(獸醫部員)、上等工長馬卒(同)
工作車4 
器材車4 
回収車2 
一等銃工長(兵器部員)、鍛工伍(三等鍛工長(同)、鍛工手(同)、鍛工卒4)、銃工伍(二等銃工長(兵器部員)、銃工手(同)、銃工卒4)、機工伍(三等機工長(兵器部員)、機工手(同)、機工卒4)、鞍工伍(三等鞍工長(兵器部員)、鞍工手(同)、鞍工卒4)、電工伍(三等電工長(兵器部員)、電工手(同)、電工卒4)
     豫備驅逐戰車8(積載移動)、戰車運搬車8: 馭卒8

 《軍醫班》(38名)
中型乗用車: 一等軍醫(軍醫部員)、二等看護長(同)、従卒(經理部員)
二輪自働車3: 看護卒3
      側車付二輪自働車6: 看護手(軍醫部員)、看護卒4、軍醫馬卒(獸醫部員)
擔架車8: 擔架卒16
中型自働貨車: 三等磨工長(藥劑部員)、磨工手(同)、磨工卒

 《宗務班》(6名)
中型乗用車: 輔祭長(宗務部員)、従者(同)、聖歌手(同)、從卒(經理部員)
二輪自働車: 傳令卒
 側車付二輪自働車: 馬卒(獸醫部員)

 《運輸班》(2名)
側車付二輪自働車: 運輸長(軍曹)、傳令卒

 《大行李》(21)
大行李長(輜重兵上等兵)
第1組 組長(輜重兵一等卒)
中型自働貨車馭者(輜重輸卒4) medium wagon
第2組 組長(輜重兵一等卒)
中型自働貨車馭者(輜重輸卒4)
第3組 組長(輜重兵一等卒)
中型自働貨車馭者(輜重輸卒4)
第4組 組長(輜重兵一等卒)
中型自働貨車馭者(輜重輸卒4)

<配属工兵小隊>
軍軍土木工兵大隊より分遣。

【中隊】(1,770名)
第1〜156驅逐戰車
第1中隊
  第1小隊 
  第2小隊 
  第3小隊 
第2中隊
  第4小隊 
  第5小隊 
  第6小隊 
第3中隊
  第7小隊 
  第8小隊 
  第9小隊 
第4中隊
  第10小隊 
  第11小隊 
  第12小隊 
第5中隊
  第13小隊 
  第14小隊 
  第15小隊 
第6中隊
  第16小隊 
  第17小隊 
  第18小隊 

《聯隊長》 regiment chef, regimental commander(騎兵大佐) 軍司令部直轄兵力として騎兵旅團の一部を形成します。配下の中隊は細分されて歩兵部隊に配属されます。2箇歩兵師團直轄として各2箇中隊、自分の手元には予備として2箇中隊を持っています。敵の戰車部隊が大挙して襲撃してくると、これを驅逐するため、ただちに出動します。

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